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【中国版”垢スリエステ“】

先に述べた噌好品人気もそうですが、豊かになると、人々は〃外面″にお金を使うようになる。中国旅行はリピーターの主婦、近藤愛子さん(訓歳)は、上海の街角や国営の百貨店で、『康楽机』と書かれた、のっぽの機械をしばしば兇かけました。コンピュータの画而に、なにやら文字が躍っているので、愛子さんは、渋谷駅などでよく見かける、コンピュータ占いかとおもった。「大勢の人がその機械を取り囲んでいるんですね。コインを入れると、とっても中国的で派手な音楽が鳴るんです。そのうち、物差しみたいなものが、頭の上に下りてきたの。これって身長・体重測定器だったんですね」プラスティックのコインを3角(約3円)で買い、それを入れて台に乗ると、身長、体重を計測してくれ、画而には数字と、やせすぎか普通か大りすぎかの判定まで出る。中国人が、スタイルや健康に関心を寄せ始めている象徴的な例でしょう。旅行前、愛子さんは、中国人の友人に、上海女性の間で垢スリが流行っていると聞きました。家にお風呂がない人が大部分ですから、女性にも〃上海風呂″が流行っても不思議はありません。好奇心が旺盛な愛子さん、さっそくそのひとつに出かけてみたのです。そこはギリシア風の彫刻コピーが玄関を飾り、赤の布地に『○○池』と派手に書かれたお風呂屋さんでした。入ってすぐのところに、コーラの自動販売機が置かれ、太鼓腹を抱えた上半身裸のおじさんが、無愛想に愛子さんを呪んでいる。

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